薬理学分野
近年、臨床データの活用が注目されている。我々は、過去15年にわたり日本大学医学部付属病院の病歴、血液検査、薬剤投薬などのデータを集約的に統合し300万人に迫る独自の臨床データベースを構築してきた。このビックデータともいえる解析研究は薬剤疫学と呼ばれるが、治験データ解析とは異なり、後ろ向きではあるが、実際の投薬した患者の動向を探索する現実的かつ実際的な解析として本邦では稀有な存在である。本学が、バイオバンクジャパンの協力医療機関であることから、この臨床情報に、ゲノム情報を組み込んだ薬剤感受性(Pharmacogenomics)も視野に入れ、研究を行っている。