桜耳会

耳鼻咽喉科学教室の同門会として「桜耳会(おうじかい)」の組織があります。

日本大学医学部耳鼻咽喉科の旧教室員と現教室員から構成され、昭和25年に、「会員各位の連絡を一層緊密にし、学術の向上と相互の親睦をはかり、もって母校の発展に寄与する」ことを目的として発足しました。

長年の歴史を経て、「耳鼻咽喉科の研究成果および正しい医療に対する啓蒙活動を、広く国民に向けて行い、社会の福祉増進に寄与すること」と会則に加えて、社会公益のためにも活動しています。

年1回の総会を開催しており、第1回の桜耳会設立総会は昭和25年5月4日に、当時の中村四郎教授を会長として目黒雅叙園で29名の参加者をもって開催されました。

近年では毎年6月に「桜耳会総会」を開催して事業報告を行うとともに学内外からも講師の先生をお招きして学術講演をお願いし、会員相互の親睦もはかっています。日本耳鼻咽喉科学会の新専門医制度の認定耳鼻咽喉科領域講習になる予定ですので研修履歴にもなります。詳細は桜耳会事務局にお問い合わせください。(事務局は日本大学医学部耳鼻科医局内)

また、昭和49年には当時の齋藤英雄教授を会長として「桜耳会会報」第1号が発刊されました。「会員相互の脉々とした“こころの連絡”の役目を果し、先輩および教室の活躍、動静を伝え、また先輩が現教室員を激励する“よき場”となる事を願い発刊」に到ったと記されています。

「桜耳会会報」は令和5年6月で第50号を発刊しております。

現在の桜耳会編成は以下の通りです。
 ○ 桜耳会総会員数(2024年7月現在)…213名
 ○ 役員:会長1名、副会長2名、幹事14名(年度幹事2名含)、監事2名

最近の活動報告と医局への後援活動

  • 桜耳会総会を開催
  • 日本大学ENTカンファレンスを共催
  • 桜耳会会報を発刊

桜耳会会長挨拶(51号会報誌巻頭言より)

阿部 博章会長

桜耳会会長
阿部 博章
(昭和58年卒)

ようやくコロナも落ち着いて来ました。会員の皆様におかれましては日々の診療に励んでおられることと思います。今年は桜耳会総会も懇親会が開催できるようで楽しみにしております。4月からはいろいろな優遇措置も順次無くなって来るようです。いよいよ普通の診療に戻っていくものと思われますが、決して元通りになるのではなくて、旧来からのそして新しい感染症に対する配慮をした診療が要求されるものと思います。

働き方改革の波が医療界にも押し寄せて来ているようで、特に手術・救急・教育を行う基幹病院においてその影響が大きいように思います。医師の数が増えるわけでは無く、働く時間を制限するのですから対応できる仕事量に影響が出ないわけはありません。40年近く前の新入医局員の頃には午後5時以降の急患の時間帯に医局に詰めていて、先輩の先生方に教えていただいたことを思い出しますが、遠い過去の話です。今の時代には今の時代にあったやり方があるのでしょう。OBは患者を送ることといろいろな面で補助をすることで医局を支えて行きますので現役医局員の方々には臨床に研究に頑張って日大耳鼻咽喉科を盛り立てていただきたいと思っております。

話は変わりますが、「ヒヤリ・ハット」という言葉をお聞きになったことがあると思います。看護の世界では10年以上前から取り組みが進み実行されています。ハインリッヒの法則では1例の重大事故の下には29例の軽傷事故と300例のヒヤリ・ハットする体験があるとされていて、「ヒヤリ・ハット」事例を報告し改善することで重大事故を防ぐことができるとされています。日本臨床耳鼻咽喉科医会ではなんとかこれに取り組んで行こうと思っております。最近では学会も重大事故だけでは無く医療安全に取り組む方向で考えておられるようです。問題は些細なネガティブデーターをどうやって集めるかなのですが、なかなか難しいようです。外来診療の場で情報を収集し、それを生かすことができればと思っています。皆様も診療の場でこの考え方を役立ててください。

桜耳会総会報告

2024(令和6)年開催総会

令和6年開催総会は、昨年に引き続き学術集会を含む総会、5年ぶりの懇親会を実開催いたしました。出席者及び欠席者の委任状で会員総数の2/3以上の有効議決権を得て、議案すべて議決致しました。

2022年度優秀論文賞「耳管開放症診断基準案2016による耳管開放症確実例の検討」原 將太(平成23年卒)先生、2023年度優秀論文賞「Usefulness of Intraoperative Narrow-Band Imaging in the Site Diagnosis of Respiratory Papillomatosis」松田慶士(平成30年卒)先生が受賞され、講演および表彰式が行われました。

桜耳会総会

桜耳会総会(2024年6月9日)

令和6年(2024年)桜耳会総会次第 2024年6月9日(日)

総 会(13:30~14:30)
京王プラザホテル本館42F 富士
司会:大木光義(S.61年卒)
1.開会の辞
大木光義(S.61年卒)
2.会長の挨拶
阿部博章(S.58年卒)
3.教授挨拶
大島猛史(S.61年卒)
4.報告事項
 
 1)委員会報告
 
  庶務
渡邉健一(H.元年卒)
  編集
岸 博行(H.14年卒)
  学術
渡邉健一(代理)
 2)医局状況報告
日大板橋病院 矢部健介(H.25年卒)
日本大学病院 浅居僚平(H.23年卒)
 3)その他(病診連携について)
中里真帆子(S.63年卒)
5.議事
議長: 大塚健司(H.元年卒)
 1)2023年度収支決算
増田 毅(H.13年卒)
 2)監査報告
久木元延生(S.57年卒)
 3)2024年度予算案について
増田 毅(H.13年卒)
6.追加報告事項
阿部博章(S.58年卒)
大島猛史(S.61年卒)
学術講演(14:30~15:00) 及び 表彰式
 
2022年優秀論文賞受賞講演
耳管開放症診断基準案2016による耳管開放症確実例の検討
(第27回日本耳科学会奨励賞臨床部門)
原 將太(H.23年卒)
2023年優秀論文賞受賞講演
Usefulness of Intraoperative Narrow-Band Imaging in the Site Diagnosis of Respiratory Papillomatosis
松田慶士(H.30年卒)
領域講習(15:15~16:15)
 
座長 大島 猛史(S.61年卒)
『 聴覚情報処理障害(APD)・聞こえの困難症(LiD)から学べること』
岡山大学医学部耳鼻咽喉科 講師
早島クリニック耳鼻咽喉科皮膚科院長 福島邦博 先生
閉会の辞
大木光義(S.61年卒)
〈集合写真撮影〉
懇親会(16:45~18:45)
京王プラザホテル本館42F 高尾
1.開会の辞
矢部健介(H.25年卒)
  乾杯
中里真帆子(S.63年卒)
  ご歓談・ご会食
2.新入医局員紹介
(自己紹介)
3.鴫原俊太郎先生ご回復お祝い
(乾杯・記念品贈呈:阿部博章、花束贈呈:佐藤正美S59年卒)
(アトラクション映像:増田毅 H13年卒)
4.閉会の辞
阿部博章(S.58年卒)

お知らせ

第69回日本音声言語医学会総会・学術講演会は令和6年10月17日(木)~18日(金)に、さらに、ポストコングレスセミナーを19日(土)に東京都千代田区の学術総合センターにおいて約600名のご参加をいただき盛会に開催することが出来ました。
開催にあたり、桜耳会会員の先生方には多額のご寄附を頂き、目標金額に達することが出来ました。無事終了致しましたことをご報告し、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。今後も医局の為にご協力を宜しくお願い申し上げます。

桜耳会総会報告バックナンバー

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*2022(令和4)年桜耳会総会の報告は下のリンクボタンからご覧ください。

*2021(令和3)年桜耳会総会の報告は下のリンクボタンからご覧ください。

*2020(令和2)年桜耳会総会の報告は下のリンクボタンからご覧ください。

*2019(令和元)年桜耳会総会の報告は下のリンクボタンからご覧ください。

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